モリモリ元気レポート[90] -つむぎクラブ掲載文より

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森智勝氏

11月に入り、めっきり寒くなりました。冬の足音が近づいているのをひしひしと感じます。塾業界は12月から最多忙期に突入します。来年度の戦略構築をする残された時間は少ない。今月がリミットと心得ましょう。

さて、田中文部科学大臣が仰天の?裁定を下しました。以下に報道記事を掲載します。

田中眞紀子文部科学大臣は、大学設置・学校法人審議会の抜本的な見直しを決め、審議会が答申した3校の大学新設は認可しないことを11月2日の定例記者会見で述べた。主な理由として、少子化を原因とする全国約800ある大学の質の低下や、定員不足を海外からの留学生でカバーするなど大学運営に問題があることを挙げた。堀越学園では、8年間で40億円もの借金を抱え、このような事態が発生する状況では大学設置・学校法人審議会に任せられないという。今回の答申のうち、短大を廃止して4年制大学を新設する3校については認可しない。また、4年生大学の学部の変更16件は認可する。学部の変更については柔軟に対応していくという。田中大臣は、「本当の学力のある自立した人物を育成することが重要で、早いうちから自分に何が向いているかを知って欲しい。」と述べた。

田中大臣の主張していることは正しいと思います。ただ…今回の答申分から不認可にするのは影響が大きすぎます。30年続いた慣例を破るには、周到な準備が必要でしょう。

今回の決定の背景には深刻な少子化があります。

今、手元に興味深い資料があります。都道府県別の子ども(15歳未満)の数と割合を表したものです。

順位 都道府県 子どもの数 昨年比 割合
1 沖縄 245,000 -1,000 17.7
2 滋賀 210,000 -2,000 15.0
3 愛知 1,087,000 -1,000 14.6
4 福井 114,000 -2,000 14.2
4 佐賀 121,000 -3,000 14.2
6 福岡 702,000 0 13.9
6 熊本 251,000 -3,000 13.9
8 福島 282,000 -6,000 13.8
8 岐阜 289,000 -5,000 13.8
8 兵庫 771,000 -7,000 13.8
8 岡山 267,000 -3,000 13.8
8 鹿児島 236,000 -3,000 13.8
13 群馬 275,000 -4,000 13.7
13 石川 159,000 -2,000 13.7
13 大阪 1,208,000 -5,000 13.7
13 広島 391,000 -3,000 13.7
17 栃木 273,000 -3,000 13.6
17 埼玉 969,000 -6,000 13.6
17 三重 254,000 -4,000 13.6
17 香川 136,000 -2,000 13.6
17 宮崎 154,000 -3,000 13.6
22 山梨 117,000 -3,000 13.5
23 宮城 314,000 -3,000 13.4
23 茨城 398,000 -6,000 13.4
23 神奈川  1,201,000 -1,000 13.4
23 長野 289,000 -8,000 13.4
23 静岡 508,000 -8,000 13.4
28 千葉 817,000 -3,000 13.3
29 京都 346,000 -1,000 13.2
29 奈良 185,000 -3,000 13.2
29 長崎 189,000 -6,000 13.2
29 大分 158,000 -2,000 13.2
33 和歌山 129,000 -3,000 12.9
33 鳥取 76,000 -2,000 12.9
35 富山 140,000 -3,000 12.8
35 愛媛 184,000 -4,000 12.8
37 島根 91,000 -2,000 12.7
38 岩手 169,000 -5,000 12.6
38 新潟 300,000 -8,000 12.6
38 山口 183,000 -3,000 12.6
41 青森 173,000 -6,000 12.5
41 山形 147,000 -5,000 12.5
41 徳島 99,000 -1,000 12.5
44 高知 93,000 -2,000 12.1
45 北海道 663,000 -12,000 12.0
46 東京 1,526,000 +9,000 11.9
47 秋田 123,000 -5,000 11.2
全国 17,011,000 -165,000 13.3

あなたの居住地はいかがでしょうか。それにしても東京は凄いですね。人口割合こそ下から2番目ですが、実数は唯一プラス傾向です。何と、少子化が叫ばれている中でも子どもの数は増えています。

東京を除けば、全国的な少子化傾向は明らかです。あらためて数字を突きつけられると背筋が寒くなりますね。でも、そうした条件下でも我々は逃げることはできません。「そうした条件」を前提とした経営戦略を構築するしかないのです。答えは1つです。縮小均衡市場では地域№1塾しか生き残れない。あなたの塾は何で地域№1を目指しますか?

 
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