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【新連載】「『教える』って何?」講座(4)
「生徒を惹き付ける方法<3>」

中平徹也氏

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卒業生や在塾生からよく、「先生、○○って△△やんな~」と言われます。はっきり言って勉強には全く関係ない話です。

えてして、このような『雑談』は印象に残りやすいようで、むしろ勉強以上に頭に入っているようです。実際、生徒は雑談を思い出すことで、あのときどんな話をしていたかを結びつけているような気がします。

さて、雑談と一言にいってもいろいろあります。生徒によって時期によって状況によって話す内容が変わります。授業内容にちなんだ雑談をその内容のときに話すのは当然で、僕の場合、話のネタをおおむね列挙してあり(だいたい100ぐらいあります)、この時期は○○というように決めています。
特に初回は非常に気を使います。初回の雑談については台本まで作成します。
僕の場合、集団授業の初回は、(1)物理とは何か(2)効果的な学習法(3)授業の進め方(4)僕自身の考え方などを面白、おかしく話します。
もちろんマジックも交えます。
とにかく第一回目で、今後聞いてくれるかどうか決まりますから、有る意味講義以上に重要です。
だから台本を作ります。
他の回でも、どのタイミングで雑談するかを予め決めています。

ちなみに一番楽で印象に残りやすいのは、自分自身のエピソード。真実みがあるから伝わりやすいんでしょう。特に中国や自己啓発セミナーの話は受けがよいようです。
また宇宙の話は物理を勉強する人間なら誰しも興味をもちます。

逆に以下のような発言は慎んでいます。

(1)差別発言(2)必要以上に傷つける罵声(3)宗教や政治に関する話 はしないようにしています。

(1)差別発言について。誰でもしてはいけないと思っています。しかしながら、気づかないうちに口にしてしまうのです。例えば「足切り」や「父兄」、「おかま」なんかも実は差別発言とされています。悪気はなく、つい、では通りません。


(2)について、アホ、バカといった罵声は、親しみをこめて言った場合でも、傷つくこともあります。

(3)について、宗教などは信仰の違いから、相入れない場合や話がつながらない場合もあります。

いずれにせよこれらは使わない方が無難だと思います。

授業とは本来関係ない雑談ですが、生徒への影響力は抜群です。もちろん授業自体がきっちりできている上での話ですが…。とにかく「講ずる師」として、雑談も授業の一環として「単なる息抜き話」ではなく「何か意味を持たせる話」にする必要があり、授業の解説同様、準備をし、練る必要があると思います。

 
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