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「生徒を惹きつける+α」講座(7)
「6.計画の立て方」

中平徹也氏

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よく、「計画を立てなさい」といわれますが、果たしてどんな学習計画を立てればよいのでしょうか?計画性は子供だけでなく大人社会でも非常に重要です。ここでは計画についての私なりの持論を述べていきます。
計画の立て方は大きく分けて以下の2通りが考えられます。

<A>タイムテーブル方式

時間によってするべきことを決める方式 例 6時~8時 英語 8時~10時 数学

<B>ノルマ方式

時間に無関係にするべきことを列挙する方式 例 10/12 英語6ページ 数学12ページ

基本的には<B>ノルマ方式を採用していました。なぜなら、時間通りに決められた分量が終わらないことなんてしょっちゅうありますし、集中していなくても時間は過ぎますから、「(集中していないのに)8時間も勉強した」と自己満足になってしまうからです。極論でいえば、その日のノルマがこなせたのなら、後は休んでもいいとさえ思っています。実際8時間も勉強するなんて苦痛以外の何者でもありません。

以上から、ノルマ方式に基づいた計画の立て方をお話します。基本的なルールは以下の通りです。

1日の分量を決めるのではなく、3ヶ月間の分量を決め、これを分割することで1日の分量を決めます。

(1) まず、3ヶ月間(または3ヶ月以内の一定期間)にしたいこと(問題集ならページ数まで)を箇条書きで書いていきます。

(2) (1)で決めたことの優先順位を決めます。ここではA(絶対必要)・B(必要)・C(余裕があれば)
  →教科の偏りがなく、重要度(第一志望校の配点の多少)に応じた分量にしましょう。

(3) 週の数(13週)で割り、1週間にしなければならない分量を出します。この時点で多すぎるようならC項目から消去していきます。

(4) 1週間の教科別時間割を作成し、1日のノルマを決めます。ただし、必ず「調整日」または「調整時間」を作ります。

【注意事項】

1) どんなに長期でも3ヶ月以上は立てません。これは、3ヶ月後には学習効果が現れるため、3ヶ月後には状況が変わってくるからです。
2) 計画を立てるときは大抵、「やる気がある時」です。そうすると本人の考える最高状態をベースにして考えるため、かなりハードで細かい計画になりがちです。ところが人間そこまで完璧にはこなせません。すると、達成できなくなり、とはいえ挽回する時間もありませんから、苦しいだけになり、意欲も半減します。
  →最高状態で考えるのではなく、少し余裕のある計画にしましょう。
3) 必ず予備日(予備時間)を作ること。また、得意・不得意教科の並べ方は前回の「自宅での学習の方法」を参考にします。なお、日曜日を予備日にすると、模擬試験や急なイベントがある日曜日を予備日にするのも一つの方法ですが、日曜日全てを予備日にしてしまうと一週間全体の学習時間が少なくなってしまいます。半日程度にとどめておいて下さい
4) 計画通りにノルマをこなせたら、必ず自分を褒めましょう。次の意欲につながります。

【問題】 実際に作って見ましょう。

<例>

  1週間あたり(÷13) 方法
英単語450個暗記 35個 1日6個覚え、日曜日に再テスト
数学Ⅰ・A・Ⅱ・B問題集260問 20問 月水 10問ずつ
数学Ⅲ・C問題集130問 10問 金 10問ずつ
英文法演習 260ページ(1冊) 20ページ 毎日
科学問題集 180ページ×2回 29ページ 火木日 10ページずつ
(前)物理基礎問題集 100ページ (5週)20ページ 土日 10ページずつ
(前)物理基礎問題集 100ページ (8週)15ページ 土日 7.5ページずつ
センター国語 過去問13年分 1年分 日 1年ずつ

 

上記の計画だと、
1) 1週間あたりの勉強量は30時間を越えてしまう。
2) 日曜日につめすぎているため、イレギュラーなイベントがあると計画が大幅に遅れます。
3) 余裕がなく、調整日・調整時間がとれない。
そこで、重要度ABCに分けたり、分量そのものを減らすなどして、現実的な計画を立てましょう。

 
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