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「生徒を惹きつける+α」講座(1)
「成績は、上がるべくして、上がるモノ」

中平徹也氏

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はじめに

「先生って昔どんな生徒やったん?どうやって勉強したの?」
生徒からよく聞かれます。確かに私たちも昔は学生で、皆さんと同じような苦労をしました。時代は少し違うかも知れませんが、少しでもヒントになれば…と思い、お話させていただきます。

僕は、自分でいうのもなんですが、かなり勉強ができた生徒で、大教大付属池田高校という進学校から京都大学へと進学しました。だからよく「小学校何年生ぐらいから勉強していたのですか?」という質問を生徒や保護者の方から尋ねられます。

実は小学校時代は全く勉強しませんでした。実は算数のテストで0点を取ったこともあります。どちらかというと実技、特に図工が好きで、いつも空き箱などで何かを作って遊んでいました。

とはいえ、中学校に入ってからは、何かに取り憑かれたかのように勉強しました。勉強を始めた理由は単純で、負けず嫌いだったからです。

中学1年生のときに周りの友達同様、僕も塾に行くことにしました。どこの塾がいいのかわからなかったので一番近くの塾にしたのですが、その塾は竹刀が教室ごとに置いているような「超スパルタ」で、宿題はとても多く、塾生の6割が橋下弁護士でおなじみの北野高校という第1学区のトップ校に行くようなところなのです。そんなことは全く知らずに入った僕は当然一番下のクラスになります。自分では「人並み」と思っていたので、面白くありません。

そこで少し勉強したところ、成績は上がり、やがてクラスも一番上になりました。ところがどうしてもそのクラスで1番になれません。一番上のクラスになると、中学受験経験者がほとんどで、初めから差がついています。差を縮めようにもみんな普通に勉強するので、なかなか差は縮まりません。さらには宿題が異常に多いので(例えば、数学30ページ分とか、化学反応式100個暗記テストとか、すごいでしょ?実際、まじめにやってもできないので夜中まで残されたこともあります)、普通にこなしたのでは差を縮める勉強の時間はとれません。そこで考えました。『どうすれば最も効率的に学習できるのか?』(どこかの塾の宣伝文句みたいですが…)。

もともと図工が好きだった僕は「他人と違う工夫すること」をいつも考えていました。いかにして、最も少ない時間で最も成果を上げるか…。

(1) 定期テストのための勉強をしない

定期テストのために一夜漬けをしても一週間後には忘れてしまいます。これだと時間を無駄にしているだけでなく、受験のためにもう一度同じことをしなければなりません。だからわざわざテストの為に勉強しなくても普段の実力でとれるようにしようとしました。周囲が必死に勉強しているときに淡々とこなしているなんて、ちょっと格好よくないですか?

(2) 毎日単語を覚える・基本的な計算を覚える

単語は1日に10個覚え、日曜日に60個分をもう一度覚えなおしました。多めに覚えておけば、わからない単語が少なくなり、辞書をひかなくてすむからです。結局中学卒業時には大学受験レベルまで覚えていました(1日5個ずつ覚えると3年間で4500語ぐらいになります)。また、九九は、十九の段まで覚えました。15×13=195,15×14=210 とか。こうすることで計算時間を短縮できます。辞書を引く時間や計算時間は1日あたり全部合わせて1分程度かも知れませんが、1年で考えると大変な時間短縮になります。
まあ実際のところは短縮していることはどうでもよくて「俺、みんなとちょっと違う勉強法してんな~」と自己満足になっているのが楽しいだけなのですが。

(3) 理科・社会は「まとめノート」

理科・社会は、なるべく活字を写すのではなく図や表を使って「まとめノート」を作りました。教科書に線を引いて、さらに書いて覚えようとしても、全然頭に入りません。大体、長い説明文を写すのも疲れます。地図や年表をつくるのは図工好きの僕にはちょうどいい息抜きにもなります。そして出来上がったノートは最高の参考書になります。ここでも自己満足の世界です。「なんてすばらしいノートなんだー」

こんな感じで半分ゲーム感覚と自己満足で勉強を続け、中学3年生の4月にやっと1番になれました。あの時の達成感は忘れられません。そしてそのまま落ちることなく卒業し、6.8倍の倍率をクリアーして高校に合格しました。今考えると、「負けたくない」という意志と、「工夫する」という自発性と、「どうせなら楽しくしよう」という前向きな気持ちがあったから成果がでたのだろうと思います。余談ですが、中学のときにあみだした(!?)勉強法は、今でも仕事や勉強に使っています。

 
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