HOME > エディブロ ネットセミナー > メルマガ 2015年9月

エディブロ ネットセミナー
メルマガ 2015年9月

※このコラムは2015年9月にエディブロ導入塾に配信されたメルマガからの転載です。
写真
森智勝氏

昔、家族で某テーマパークに行った時の話です。テーマパークと塾は全くの異分野のように思われがちですが、同じサービス業という括りで考えると学ぶことは多いものです。有名な話ですが、ディズニーランドのトイレには鏡がない。せっかく異世界に来た客が、最も現実に戻ってしまう場所がトイレだそうです。そこに鏡があって自分の疲れた顔を見てしまうと、いよいよ現実に帰ってしまう。同様の理由で「迷子のお知らせをします」という場内アナウンスもありません。別世界に来たという演出が徹底されているのです。

考えてみると、塾も別の意味で異空間でなければなりません。テレビも漫画も携帯電話もない(使えない)勉強に集中できる空間です。だからこそ、家庭では難しいと思われる長時間の学習が可能になります。「ここは勉強に集中する場所だ」という無言のメッセージを演出する必要があります。以前もお話したことがあるのですが、教室が倉庫のようになっている塾があります。不要な教材やら壊れたパソコンやらが教室の隅に転がっていたりする。「中身で勝負すること」と「学習環境を無視すること」は全くの別次元の話です。サービス業の鉄則として整理整頓・清潔美化は最低条件です。塾生が教室に来たとき、「さあ、やるぞ!」と思わせる演出は大切です。夏期講習で忙しく、教室が乱れたままになっている塾もあると思います。今すぐ改善を。

さて、家族4人でテーマパークを回り、ヘトヘトになって隣接するホテルに着いたのですが、そのフロントで一騒動が勃発しました。女房殿がフロントでチェックインの手続きをしていたのですが、対応していた女性職員が上司に呼ばれ、バックルームに行ってしまうではないですか。女房殿はフロントで待ちぼうけ。どうしたのかと思って女房殿のそばに行って聞くと、「分からない」とのこと。少なくとも私たちに関連した用事ではないようです。ほんの2~3分のことですが、ヘトヘトの私は「カッチーン」ときました。戻ってきた係員が「失礼しました」と事務的な言葉を掛けるや否や、「本当に失礼だ。目の前の客を別の用事で待たせないのはサービス業のイロハだろう」と、怒鳴って?いやいや諭すように申し上げました。はい。反撃をくらうとは思っていなかった女性係員はビックリしていました。慌ててフロントの責任者らしい男性係員がやってきて謝っていましたが、「嫌な客」だと思ったことでしょう。そのとき、私の頭の中は「塾に置き換えるとどうだろう」と変換作業で忙しく動いていました。

生徒に問題を解かせている間に控え室で飲食・喫煙をしている先生、授業開始時間に当たり前のように遅れてくる先生、それを黙認している塾長…まさか、こんな塾はないと思いますが、次のような塾は多いのではないでしょうか。

「無断欠席している生徒の家に電話を掛ける塾」

別の事務員が電話がけをするのであれば問題はないのですが、ほとんどの場合、授業を受け持つ担当講師が電話を掛けます。当然その間、生徒たちは待たされているわけです。塾へ行くふりをして遊びに行ってしまう子供もいますので、電話掛けのサービスをするのも分かりますが…。

欠席者に電話を掛けることは悪いことではありません。しかし、それが真面目な生徒の不利益になったり、逆差別になったりしたのでは本末転倒です。あなたの塾はどうですか。当たり前のように行なっている行為も、一度点検をしてみてください。

上記の例の場合、私が昔採っていた方法は「無断欠席者の家庭連絡は授業後」です。やはり、真面目に時間通りに通塾している生徒を優先することを選択しました。あなたの選択は???

 
© 2015 全国学習塾援護会