モリモリ元気レポート[98] -つむぎクラブ掲載文より

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森智勝氏

ある個人塾さんから嬉しい報告がありました。

先生!期末テストの結果ですごいことが起こっています!
中3の5教科合計点数が全員伸びました!幅は20点~107点!学年平均で、なんと51.9点伸びました!見事、全員400点以上!塾生平均で431.8点でした!
中2はまだ3人の点数が分かりませんが、回収した中では1人以外全員伸びました。幅は15点~195点!平均で55点の伸び。塾生平均は401点くらいになる見込みです。

この塾は塾長と社員講師の二人だけが指導する集団指導専門の個人塾さんです。長く週2回、英語・数学の指導を中心に授業を行なっていました。それを今年から指導時間は変えず、4科目指導(社会はオプションで別日自立学習)に変更したのです。大きな賭けでした。中には英語と数学の指導時間が半減することに不安を訴える保護者もいました。

それでも、授業内容の見直しと模擬授業の徹底(たった二人で週2回実施)によって凄い成果を叩き出しました。中3生19名全員が前回実績を上回り、かつ400点以上の得点を獲得したのです。中2生は3年生を上回る伸びを実現しています。大きな決断と、数ヶ月の苦労が報われた瞬間です。

この塾が改革を進める中で、私が強調したことはただ一つです。「何かを変えた時は、どんな手段を使ってでも成果を出さなければならない」

人は変化を嫌います。前述したように、カリキュラムの変更に不安を持つ顧客は少なからず存在するものです。それでも、塾長を信じて付いてきてくれた生徒・保護者…彼らに、「ああ、塾長を信じて良かった」と思わせなければ、信頼は瞬時に崩れます。何としてでも成果を出す必要があるのです。

例えとしてよく遣うのですが、ビジネスの極意は割烹料理屋の大将が言う「騙されたと思って食ってみな」です。そして、騙されて?食べた客に「ああ、騙されて良かった」と思わせることです。その積み重ねが信頼を厚くしていきます。実際、この塾が実施した定期テスト後の保護者面談は実に明るくスムースに行なわれたようです。

「判断」とはどこかにある答を探す行為であり、「決断」とはどこにもない答を作り出す行為です。

例えば、今やろうとしていることが違法かどうかは法律の中に答があります。ですから、その判断を専門家に委ねても構いません。ところが、誰と結婚すれば幸せになれるか…どこにも答えはありません。決めた人と10年、20年掛けて、「この人と結婚して良かった」という答を作っていくしかないのです。ですから、決断を他人に委ねることはできません。

カリキュラムを変更して上手くいくかどうか、誰も答を持っていません。これは決断の部類です。ならば、決めた道で「この道を選んでよかった」と思える答を作るしかないのです。そして、この塾はその答を見事に作り出しました。

塾に限らず、経営舎は常に決断を迫られています。なぜなら、変化と成長は同義語だからです。変化のないところに成長も発展もありません。

繰り返します。決断しましょう。決断とは変化を求め、その成果を自ら作り出す行為です。

 
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