モリモリ元気レポート[69] -つむぎクラブ掲載文より

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森智勝氏

明けましておめでとうございます。今年もメルマガ上でのお付き合い、よろしくお願いします。

「タイガーマスク運動」が全国的な広がりを見せ、話題になっています。あの動きを見ていると、人のエネルギーが増幅しながら伝播していく様子がありありと見て取れます。2010年12月25日のクリスマスの朝、群馬の児童相談所に伊達直人名義でランドセル10個が届けられていたことから始まったのですが、今年に入ってから本格的な広がりが始まりました。このブーム?が一過性に終らないことを願いながらも、今月中に終息するだろうと予想しています。「21日間感動プログラム」で説明したように、こうした高揚感は21日で終焉する法則になっています。

だからこそ、4パーセント理論が重要だと考えています。正しい訴えが4パーセントの人にしか伝わらないとしても、その4パーセントの人が変われば、いつか社会全体を変える力になるという理論です。実際、今まで何十年に渡って匿名の寄付を続けている人が何人もいます。そうした人たちの活動がベースになって、今回のタイガーマスク運動があるのだと私は信じて疑いません。

今回の件で匿名性の意味が改めて議論されています。最近は「匿名」をネット上の誹謗中傷事件にからめて、否定的なニュアンスで語られることが多かったのですが、このタイガーマスク運動で「匿名」の積極的な意味が再確認されています。次のような論調です。

新潟青陵大学大学院の碓井真史教授(社会心理学)は今回の現象を、「日本では寄付は恥ずかしいという気持ちが出るが、伊達直人を名乗ることで遊び感覚が働き、やってみようという気になれたのだろう。作中でも寄付をしていた登場人物だからこそ共感を呼んだ」と指摘する。

確かに、日本人の気質として「美徳行為は気恥ずかしい」という思いがあります。しかし、本来のボランティアは余分な時間、資産、労働の一部を提供することです。もっと気軽に行動できるといいですね。

塾の現場でボランティア活動に取り組もうとすると、「ボランティアをビジネスに利用している」という批判を受けるのではないかという恐れを多くの塾人が抱いています。そのため、ひっそりと人知れず行なっている人もいます。そうではなく、もっとお祭り的に子ども達、保護者、地域を巻き込んで実施すればいいと思います。結果、それがビジネスに有効だったとしても何も恥じることはありません。何もやらないよりは絶対に良いに決まっています。また、あなたが恐れるほど批判的に見る人は少ないものです。

心が温かくなる話題で日本の新年が明けました。願わくば、一年中、こうしたニュースで満載の年にしたいものです。そのためにも?塾経営の安定成長は不可欠です。幸せな人は、人の幸福を素直に喜べるものですものね。

今年一年、あなたの奮闘とご多幸をお祈りします。

 
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