モリモリ元気レポート[64] -つむぎクラブ掲載文より

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森智勝氏

アッツいですね~。こんな酷暑の中、夏期講習に全力投球されている皆さん、本当にお疲れ様です。講習の合間に、あるいは一日の終わりに読んでいただく暇ネタをお届けします。

8月の英語名Augustは、ローマ皇帝Augustus(アウグストゥス)に由来します。アウグストゥスは紀元前1世紀、誤って運用されていたユリウス暦の運用を修正すると共に、8月の名称を自分の名に変更しました。7月の「July」は、ユリウス暦を創ったユリウス・カエサル(ジュリアス・シーザー)が自分の名前にちなんで付けたのですが、当時の為政者は自分の名前を歴史に残すのに必死だったようですね。

それに対して日本の旧暦では「葉月」。木々の葉が色付く月(旧暦の葉月は今の8月下旬から10月上旬に当たる)ということでしょうか。他にも諸説ありますが、少なくとも個人名を月名にする醜悪な風習は、日本にはなかったようです。

私は授業開始時に、こうした小話をすることを奨励しています。いきなり「では、教科書の○○ページを開いて…」と始めると、生徒たちも心の準備が出来ていないので、なかなか授業に集中できなくなります。最初に興味深い話をすることで、生徒が前を向き、話を聞く「耳」になるように仕向けます。ほんの1分ですが、効果はバツグンです。専門用語ではアイス・ブレイキングと言って、会議の前に場を和ませる話を言うのですが、授業の場合はその逆バージョンです。

また、授業そのものにメリハリが付き、生徒を飽きさせない効果もあります。統計によると、子どもが集中できる持続時間は15分前後です。小話をいっぱい引き出しに用意して、臨機応変に取り出すことができれば、深みのある授業にもなります。私が以前見学したある先生の授業では、島原の乱を説明する時、「この時、天草四郎は16歳だ」と、教科書には載っていないデータも披露していました。

以前から主張していることですが、塾の教師は生徒に「やっぱり塾の先生は学校の先生とは違う」と思わせる必要があります。教科書通り教えていたのでは難しい。それを上回る知識、力量が必要です。

確かに、こうした小話を集めることは面倒であり、学習指導の中心とは関係ありません。しかし、塾の「商品」は学習指導だけではないのも確かです。子供たちが喜んで塾に通うようにすることも大切な要素です。「勉強は嫌いだ。でも、塾(塾の先生)は好きだ。」塾生をそんな子供にしましょう。8月の英語名からローマ帝国初代皇帝へと話題が展開されれば、きっと、生徒たちの知的好奇心をくすぐることでしょう。

明日の講習前に8月の英語名の話題を披露してみてはいかがですか?もちろん、「あなた」の得意な分野の話題でも構いません。えっ?そんな分野は無いって?大丈夫です。ネットのウィキペディアがあります。上記の話題もウィキペディアに載っていました。

さあ、夏期講習も中盤戦。盛り上がっていきましょう。

 
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