モリモリ元気レポート[61] -つむぎクラブ掲載文より

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森智勝氏

ゴールデン・ウィークが空けました。連休中は充分に鋭気を養いましたか?また忙しい日々が始まります。健闘を祈ります。

さて、私事ですが、末の娘が大学生になり、それを機にドトール(コーヒーショップ)でアルバイトを始めました。親バカの私は、毎回、車で迎えに行くのですが、そこで気付いたことをお伝えします。

店の営業時間は午後9時30分までです。ところが、就業時間は午後11時近く、11時を越えることも珍しくありません。店を閉めてから1時間30分も何をしているのか…そう、スタッフ全員で掃除をしているのです。毎日。

店の前に車を止めて様子を見ていると、全てのテーブルと椅子を片付けて床を磨き、出入り口の自動ドアの溝に入った泥?を丁寧に取り除いています。我が家のレベルで言うと、毎日、年末の大掃除をしているようなものです。客商売ですから当たり前と言えば当たり前なのですが、ふと、塾業界を思ってしまいました。

「塾も客商売だよね!」

先日お会いした企業の経営者の言葉が印象的です。「塾業界は当たり前のことを当たり前にするだけで差別化になる。」

あなたの教室はいかがですか?ゴミだらけ、ホコリだらけの場所に「客」を迎えてはいませんか?まずは当たり前のことをチェックして下さい。

さて、先月の続きです。ある塾の春期募集が不調で、どうやら「やんちゃな子ども達」を塾長が大量に退塾させたのが原因のようだとお伝えしました。

問題点の1つは、「退塾させなければならないような生徒を入塾させたこと」です。多くの退塾者を出したというだけで塾の評判は下がります。長い目で見た場合、そうした「自塾に合わない生徒」(指導に自信を持てない生徒)は入塾させないことが必要です。入塾時の基準(チェック事項)を設けるべきです。夫婦は結婚よりも離婚の方が何倍もエネルギーを必要とすると言われますが、塾も同じです。退塾させるエネルギーは相当なものだったと想像します。なおかつ、副作用で評判が下がるのですから二重苦、三重苦です。

問題の二つ目は、「やんちゃな子ども達」が原因で、辞めてもらっては困る優良な生徒まで辞めてしまうことです。こちらの方が影響は大きい。塾の評判も大きく損ないます。

これは以前から主張していることですが、自塾に合った生徒(客)だけを対象とし、入塾を許可した以上は絶対に辞めさせない覚悟が必要です。(もちろん、引越し等の不可抗力は除きますが。)「店が客を選ぶ」というのは傲慢で高飛車な態度ではなく、客にとっても最も有効な手段を勧めるという謙虚な姿勢の表れです。その真摯な姿勢が市場に浸透すれば、自ずと自塾に合った生徒だけが集まる塾になります。ぜひ、歯をくいしばって客を選んでください。

 
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