モリモリ元気レポート[53] -つむぎクラブ掲載文より

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森智勝氏

夏期講習が終了し、いよいよ後期が始まりました。来春の新規生募集への戦いが始まったと言っても過言ではありません。これからの頑張りが口コミ・評判を作っていきます。日々の業務を大切にして下さい。

さて、もう一つ、これからの時期に取り組まなくてはならない課題があります。

→戦略構築です。

中小塾の経営者が最も苦手とし、最も軽視している分野です。「いい授業をしていれば、自然と口コミ・評判が上がり生徒が集まってくる」との考えは「ほぼ」正しいのですが、一部に誤りがあります。「自然と」の部分です。残念ですが、自然と口コミが発生したり、評判が上がることはありません。経営側が意図して、工夫を重ねることが必要です。なぜなら、成熟市場である塾業界では「あなたの塾は素晴らしいかもしれないが、同様に、隣の塾も素晴らしい」状態になっているからです。厳しい淘汰の時代を生き抜いてきた塾は、それぞれ素晴らしいものを持っているのです。だから、あなたの塾と同様に生き残り、勝ち残ってきた…。

そうした中では、戦略的に他塾との差別化を図ったり、地域とのコミュニケーションを図ったりする必要があります。それは、「行き当たりばったり」ではなく、計画的に実践されなければ効果がありません。また、誰も考え付かなかったような斬新なアイディアが必要になるかもしれません。

そうしたアイディアを求めたり、じっくりと今後(来期)の戦略を練るためにお勧めしたいことがあります。できれば1週間、最低でも2泊3日くらいの日程で「塾を離れること」です。(私は温泉宿が最適だと思います。)

まず、現場にいたのではどうしても日々の業務に忙殺され、じっくりと考える環境とは言えません。人は、目の前の作業に追われてしまう生き物です。真面目な方ほどその傾向は強くなります。また、いつもの部屋、いつもの机、いつもの風景の中では「いつものアイディア」しか浮かばないものです。前述の斬新なアイディアは「いつもと違う環境」の中で生まれるものです。また、重要な決断も日常の中では下せないことも多いのではないでしょうか。

日々の業務が忙しいことは重々承知の上でお話しています。12月になると、冬期講習の準備が始まり、入試本番、新規生募集の準備と息つく暇も無い最多忙期に突入します。9月から11月の間しかチャンスはありません。騙されたと思って一度チャレンジして下さい。旅先?から帰ったとき、あなたのノートには様々なアイディアと戦略、そして心の中には新たな意欲が湧いていることをお約束します。秋は連休も多い時期です。これを活用することも可能です。ぜひ、心身のリフレッシュを兼ねて、温泉に行きましょう。

また、「勉学の秋」と言われるように、この時期は我々経営者も様々な勉強を必要とする時期です。インプットがなければアウトプットができません。本を読み、セミナーに出掛け、多くの人と交流することです。そうしたことの積み重ねの中から新たな発想は生まれます。脳科学的に言うと、右脳に雑多に詰め込んだ情報が化学変化を起こし、新たな情報となって生まれ変わります。いわゆる「アイディアが降ってくる」状態です。

経営者は多忙です。しかし、だからこそ優先順位を考えて時間を使う必要があります。戦略構築は「あなたにしかできない仕事」です。時給800円のパートのおばちゃんでもできる作業に忙殺されて、大切な仕事を疎かにしませんように…。後期のご活躍を期待します。頑張って下さい。

 
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