モリモリ元気レポート[52] -つむぎクラブ掲載文より

写真
森智勝氏

夏期講習の真っ最中ですね。暑さに負けず(耐えて?)頑張って下さい。今は講習に全力投球の時期でしょうから、今日は暇ネタ?を披露しつつコミュニケーションの方法(重要性)についてお話します。

以前、東京の知り合いに連れられ、生まれて初めて銀座のクラブへ行きました。酒の飲めない私は、地元でも付き合いでしか「そういった場所」に行くことはありません。「きっと高いのだろうなあ」と思いながら、全て奢(おご)ってもらうのも癪(しゃく)だったので、ホステスさんたちにいくらかばかりのチップを渡して帰りました。すると、そのうちの一人から頻繁にメールが届くようになりました。それも、売込みではなく「今日はパスタを食べました」と添付写真付きのメールです。「ああ、さすがにマメだなあ。一流のホステスさんは違う。名古屋にいる私に営業活動をしても無駄なのに…」と思いながら、メールのやりとりを続けていました。

そんなある日、東京の知人が社長に就任することになりました。お祝いをしようと計画したとき、「社長就任の祝いは銀座だよね」と思ってしまったのです。結局、そのホステスさんにお願いしてコーディネイトしてもらい、再度、銀座に行くことになってしまいました。きっと、メールのやりとりがなければ、銀座に行くことは思いもつかなかったことでしょう。

私の友人でパチンコが好きな男がいます。彼の携帯には会員になっているパチンコ店から毎日、営業メールが届くそうです。「今日は○○コーナーが大サービス」等の内容らしい。そのメールを見ると、うずうずしてパチンコ店に行きたくなってしまうようです。

私が通う理髪店は、客が来店して1ヶ月するとメールを送ります。「前回のご来店から1ヶ月が経ちました。そろそろ整髪にお越し下さい。」という来店を促す内容です。そのメールを見ると、鏡に映った自分の髪を見てしまいます。

「認知7回の法則」という法則があります。人は、同じことを7回繰り返して見たり聞いたりすることで、やっとその内容が「腑に落ちる」という法則です。また、「単純接触の法則」というのもあります。単純な接触でも回数を重ねることでロイヤリティーが高くなるという法則です。つまり、一言で言うと「継続は力なり」ということです。

多くの人が1度のトライで「効果がない」と断定して諦めてしまいます。例えば、「以前、門配をしましたが、全く反応が無かったので辞めました」という方がいます。たった1度では効果が薄いのは当然です。どうせ実行するのならば、「あの塾の人、また立っているよ。」と思わせるまで続けることです。塾生から「どれだけ門で配っても無駄だよ」という声が挙がり始める頃から反応が出てくるものです。そこまで続けてやっと、塾に対するアンテナが立つのです。

地域のボランティアもそうです。年に1度や2度、地域の公園を掃除しても口コミにはなりません。それこそ、「あそこの塾のスタッフは偉いねえ。いつも、公園を掃除しているよ。」と言ってもらえるまで頻繁に続けることです。

問い合わせ客、外部講習生に対してDMを送ることはどこの塾でも行っていることですが、ほとんどの場合、次の講習時に…つまり売り込みになってしまいます。それでは意図を見透かされます。どうせDMを送るのなら「この塾は凄いねえ。儲けにもならない私のところに、こんなに頻繁に手紙をくれるなんて。」と言ってもらえるくらいに徹底することです。そう、「名古屋の私にメールを送っても無駄なのに…」と思っていた私に銀座のホステスさんがメールを送り続けたように。

どこにでもヒントは転がっているし、学ぶことはあるのですね。夏期講習後半戦、頑張って下さい。

 
© 2015 全国学習塾援護会