モリモリ元気レポート[47] -つむぎクラブ掲載文より

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森智勝氏

大学のセンター試験が終わり、今は中学入試の頃でしょうか。これから次々と入試本番を迎える時期となりました。各塾では、その結果に一喜一憂の毎日ですね。一年間の成果が表れる…言わば、通知表を受け取るようなものです。全ての受験生に栄冠あれと祈ります。

ただ、私は「合否で人生は決まらない。しかし、合格のために全力を尽した者とそうでなかった者は確実に人生が変わる」と考えています。ぜひ、今からでも全ての受験生に全力で取り組ませてあげてください。

今、塾にとっては受験と平行して新規塾生募集の準備をしなければいけない最多忙期です。ところが、どうしても目の前に生徒がいると「生徒優先」になってしまい、結果、たいした改革も出来ず新年度を迎えてしまう塾があります。経営者も現場に立っている中小・個人塾に多い傾向です。心情は重々解るのですが、それでは塾そのものを進化させることが出来ず、より良い学習環境を子供たちに提供するという塾の使命も果たせないことになってしまいます。「あなた」には教育者と経営者という二役が求められています。この時期はスーパーマン並み?の活躍が必要なのです。

ある個人塾の経営者から次のような悩み?を打ち明けられました。その先生は「子供が好き」「教えることが好き」で、長年それこそ損得抜き(の「つもり」)で塾を続けてきました。ところが近年、塾生数が減少し、塾の活気もありません。そして言うのです。「塾経営に対する自信が持てなくなりました…」

キツイ言い方で本当に申し訳ないのですが、この先生は何か勘違いをしています。「~が好き」という理由だけで成立するのは「趣味」です。趣味に付き合わされたのでは生徒の方が迷惑です。「~が好き」という理由で行動する人は、「~が嫌い」という理由で行動しない面を表裏一体で持っています。つまり…掃除や整理整頓ができなかったり、情報収集に必要な展示会やセミナーに出掛けなかったり…。

「塾経営に自信を失くした」というのは、経営者として必要なことを全てやっても成果が表れない、万策尽きた時に初めて吐く台詞です。やるべきこともやらずに弱音を吐くのは間違っています。まだ出来ること、やるべきことはあるはずです。

経営と教育は優先順位を付けるものではありません。どちらも大切です。繰り返しますが、本当に忙しいことを承知で言います。経営者である「あなた」が、今の時期、二役(あるいは三役)として人の2倍、3倍の「仕事」をしなければ、本当の意味で「笑顔で新年度を迎えること」はできません。

頑張って下さい。健闘を期待しています。

 
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