モリモリ元気レポート[34] -つむぎクラブ掲載文より

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森智勝氏

明けましておめでとうございます。本年もよろしくお付き合い下さい。

1月も中旬を迎え、センター入試をはじめとした受験本番期に突入しました。これから3月まで「気が気ではない」という毎日になることでしょう。一方で、春期募集の準備も急ピッチで行なわなければなりません。正に最多忙期そのものですね。お体に気をつけて乗り切って下さい。

さて、業界が激動期を迎えている今、特に中小塾に求められていることは何でしょうか。私は「リーダーシップ」だと考えています。以前もお話したように、これまでの塾は「学校の補完機能」としての役割を担うことで成り立ってきました。これまでの中小塾のほとんどが、いわゆる「補習塾」を標榜しています。総中流社会では「平均点を望む」層が厚かったため、それでも充分だったのです。ところが、社会が「2対8の法則社会」(格差社会)に大きく変化している今、また、ゆとり教育の弊害が大きくなりすぎた今、多くの家庭が「公教育の内容だけでは不十分だ」と考えるようになりました。問題は社会全体が「では、どんな教育が必要か」という問いに対して明確な答えを出せないでいることです。結果、とりあえず?私立中学受験を…とりあえず英会話を…とりあえず幼児教育を…という風潮が拡がることになります。

保護者は教育に関しては素人です。自分の子供に対して「どんな教育をすればよいか」が分からずにいます。その時、プロであるはずの塾が、同じように「分からない」という態度に終始すると保護者の支持を得ることは難しい。ハッキリとした旗を立てて「あなたのお子さんに必要な学習はコレです」と明確な指針を提供することです。それこそがあなたに求められているリーダーシップです。

例えば、様々なコースを用意して「どうぞ、お子様に合ったコースをお選び下さい」というのは、一見、顧客の立場に立った提案のようですが、実際のところ保護者は「わが子に合ったコースが分からない」というのが実情です。保護者は「あなたのお子さんに合ったコースはコレです」と言ってくれる人を求めています。

全国的に学校補習だけに終始している塾は苦戦しています。特に小学生部門は壊滅状態です。リーダーシップを文科省に委ねた塾、自らのリーダーシップを発揮できないでいる塾が支持されなくなった結果です。

さあ、2008年。あなたが信じる教育のあり方を地域にメッセージとして発進して下さい。地域のど真ん中に高く大きな旗を立てて下さい。もちろん、教育というのは結果が分かるまでに長い年月が必要です。でも、だからこそ、信念を伝え、期待に応え続ける教育機関であることが重要なのです。

あなたが掲げる理想の教育が地域に受け入れられ、多くの塾生を集め、すべての子供に幸せな人生を歩ませてあげることを心から期待しています。

 
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