モリモリ元気レポート[30] -つむぎクラブ掲載文より

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森智勝氏

夏休みも終り、いよいよ勝負の2学期ですね。来春の受験に向けても、経営としての春期募集に向けても、これからの数ヶ月が正念場です。

塾の講師は塾生及び保護者に対して「受験に向けて、夏が最重要です。直前になって慌てても手遅れですよ。」と言いますよね。ところが、ご自分のこと、塾の経営については「直前になって慌てている」のが実情です。年が明け、募集時期が近づいてから「ああ、チラシを作らなければ…」「教材はどうしよう…」と、大騒ぎになります。しかし、その時期は受験直前のため、受験生の指導を優先しますので…結局、「例年通り」の繰り返しになってしまいます。そのサイクル(悪循環)を打破しましょう。

今から、来春に向けての準備を始めるのです。まずは、「入塾案内」を作り変えることから始めてください。自塾を理解してもらうのに今の案内で充分か。足りないところはどこか。変更すべきことは何か。客観的に保護者の視点に立って入塾案内を見直すことで、塾の中身そのものを見直すのです。かつて、「チラシを魅力的に作り変えようとすれば、自ずと塾の中身も魅力的になってくる」という話をしたことがありますが、入塾案内も同様です。多くの塾を訪問し、入塾案内を拝見しましたが、「案内」が魅力的な塾は中身も魅力的である傾向が強いことが分かります。同様のことはホームページにも言えます。この秋に、魅力的なチラシ、入塾案内、ホームページの3点セットを構築しましょう。中身を変えるには外見から替えることです。

思考の最大の敵は「忙しさ」です。人は忙しいと思考をストップしてしまいます。「仕事に追われる」のは構いませんが、「作業に追われる」のは避けるべきです。特に、中小・個人塾の経営者は後者になっています。
(ちなみに、あなたにしか出来ないことが「仕事」で、時給800円のパートのおばちゃんでも出来ることが「作業」です。)

時間は誰にでも公平に1年は365日であり、1日は24時間です。その使い方を意識しないと、作業で追われる毎日で終わってしまいます。少なくとも時間的余裕のある今の時期に、来春に向けた取り組みを開始することは重要です。まだ、時間があると思って何もしないでいると、受験直前になって悔やむ子供たちと一緒になってしまいます。普段、子どもたちに言っているセリフを、ぜひ、自らに発してください。

もう一つ、アドバイスするならば、全てを「文字化」することです。人は文字化したことしか実現できないものです。充実した入塾案内を作るということは、来春に向けた行動指針を作ることでもあります。

「愚者は今の空腹を満たすことに熱中し、賢者は明日の献立を考える」

あなたは明日の献立を考える人にならなければいけません。あなたの理想の献立を「文字化」してください。それさえ完成すれば、食材の調達方法、レシピは自動的に手の内に入っていることでしょう。あとは…そう、行動するだけです。

 
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