モリモリ元気レポート[27] -つむぎクラブ掲載文より

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森智勝氏

春のセミナー巡業も終盤を迎えています。全国各地で勉強熱心な先生方にお会いできるのは本当に楽しいことです。また、多くの会場で鳥居氏をはじめとする都麦出版の方にお会いします。都麦出版の作る教材が他社と一味違うのは、こうした不断の研究があればこそと、あらためて思いました。

さて、ベネッセの東京個別指導学院の買収(TOB)が発表されましたが、噂では、ベネッセの次のターゲットはFCを展開している某大手個別塾ということのようです。塾業界進出に向けて300億円という途方もない資金を用意しているとも言われています。業界の再編成の動きは加速する一方です。一方で、他業種と違い、塾業界のM&Aの効果を疑問視する声もあります。小売や流通と違い、「教育」という目に見えないもの(サービス)を提供している業界では、統合効果が少ないと言われています。ましてや、買収以降も塾名を存続させる場合、コストダウンはあまり期待できません。

私は、こうした大手塾を中心とした合従連衡の動きは、ある意味、中小塾にとってのチャンスだと考えています。なぜなら、向こうが巨大化することによって、勝手に?差別化をしてくれるからです。ますます中小塾の特長を際立たせることが容易になってきます。要は、同じ土俵に乗らないことです。市場には大手塾信奉の見込み客ばかりではありません。あなたの塾の特長(暗黙知)をしっかりと打ち出し、地域密着の運営を心掛ければ、必ず勝ち残る道はあります。

キーワードは「スピード」です。確かに、早く決断をしたからといって、全ての方策が成功するわけではありません。しかし、決断が遅くなればなるほど、その方策が陳腐化していくのは間違いありません。向こう5年分の設備投資を、この1年で実行するくらいの覚悟で臨んでください。そして、その方策(アイディア、思い付き)は「不断の学習(情報収集)」を通して「降ってくるもの」です。17日の「つむぎセミナー」は、そのための貴重な機会になることでしょう。今年はお邪魔できませんが、参加された方がより多くの学びを得、セミナーが大成功されることを期待しています。

 
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