モリモリ元気レポート[135] -つむぎクラブ掲載文より

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森智勝氏

本格的な夏の到来です。毎日、朝から晩まで夏期講習に奮闘されていることでしょう。体調には十分に留意してご活躍ください。

東京都の都知事選が終了し、いよいよリオ五輪です。高校野球の甲子園大会も始まります。スポーツ好きには心躍る夏です。オリンピックの注目は何と言っても水泳の萩野選手と瀬戸選手のライバル対決でしょうか。小さなころから競い合い、高め合い、揃って世界の舞台に立ちます。勉強に集中している子ども達にも、ライバルの大切さを説く良い事例でしょう。

私は「紹介の依頼書」の冒頭に、次のような文章を書いたことがあります。

ライバルを身近に置け!(友人紹介キャンペーンを前に)

想像してみてください。誰かに「限界までグランドを一人で走れ!」と命令された時のことを。もしかしたら、十周程度で限界が来て、走るのを止めてしまうかも知れません。

「あなた」は野球部の一員です。そして、同じように「限界まで皆で走れ!」と監督から命令されたとします。この時、「あなたの限界」は確実に十周を超えます。なぜなら、「みんなが頑張っているのに、自分だけ脱落するわけにはいかない」という思いが生じるからです。もしかしたら、「あいつより先にくたばるものか!」という思いを持つ人もいるでしょう。特に、野球部のように同じ目標を持った仲間と一緒の時、その効果はより大きくなります。

ライバルの存在が自分を成長させる…よく聞かれるフレーズですが、その理由は上記のような心理の中にあります。(ベタなシチュエーションですが)青春ドラマの中の受験生が、向かいの家に住むライバルの部屋の明かりが消えるまで勉強を続ける…そんな場面を見た人もいることでしょう。

ライバルの存在が自分を成長させる…これは真実です。

ですから「あなた」も、ライバルを身近に置くことです。ライバルと競い合い、切磋琢磨することは、互いの成長を促す最大の方法です。(後略)

もしかしたら、萩野選手と瀬戸選手のライバル談にすれば、より効果的になるかもしれません。ぜひ二人にはワンツーフィニッシュを期待します。

もちろん水泳(スポーツ)と勉強は違う分野ですが、違う分野の話の方が「腑に落ちやすい」という傾向があります。東大合格者に「頑張れば夢は叶う。君も東大に合格できる」と言われて、素直に頷くことができる子供は少ないものです。もっと卑近な例で言えば、「お兄ちゃんはできるのに…」は禁句ですよね。

逸話や例え話は、身近ではなく遠い世界から引っ張ってくることがコツです。そしてアンテナを立てていれば、スポーツの世界、芸術の世界等に生徒のモチベーションを高める「こぼれ話」はいくらでも存在します。連日の講習で忙しいでしょうが、ぜひアンテナを張っていてください。

 
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