モリモリ元気レポート[134] -つむぎクラブ掲載文より

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森智勝氏

九州では豪雨、関東では水不足が深刻な梅雨期です。長崎では土砂崩れの被害もあったようです。何もかも地球温暖化に原因を押し付ける風潮には「?」ですが、それでも今年は猛暑の予報が出ています。くれぐれもご自愛ください。

先日、「塾と教育社」主催のセミナーが名古屋で開催され、陣中見舞いを兼ねて参加してきました。小林弘典氏の基調講演を拝聴したのですが、「目からウロコ」の話がありましたので紹介します。

氏は「いい先生」の定義を4つに分けて解説してくれました。

  1. 気さくな「いい先生」
  2. 成績を上げてくれる「いい先生」
  3. やる気にさせてくれる「いい先生」
  4. 面倒見のよい「いい先生」

私が「なるほど~」と唸ったのは、「『面倒見のよい』とは生徒に対してではなく保護者に対してだ」という指摘です。生徒に対して面倒見が良いのは当たり前で、保護者に対していかに面倒見良く対応できるかが重要だと氏は言います。至言です。

我々はどうしても現場に目がいきます。生徒に対してどれだけ面倒見良く対応できるかに集中します。しかしそれだけでは足りないのです。なぜなら、塾の顧客は厳密に言えば生徒ではなく保護者だからです。顧客に対して面倒見の良さを積極的にアピールしなければ伝わりません。

さて、夏期講習です。そろそろ内部募集は終了し、外部生の募集が始まる頃でしょうか。当然ですが、外部生をそのまま正規生にしたいと考えていることでしょう。ならば、外部生の保護者に対して「面倒見の良さ」をアピールしなければなりません。方法は様々ですが、保護者と最低限3回の接触を図りたいものです。私がお勧めしているのは次の3つです。

  1. 受講が決まったら即、お礼の手紙(手書き)を出す
  2. 受講初期に電話訪問する
  3. 受講終了後(模擬試験受験後)すぐ(8月中)に学習カウンセリングを実施する

「お礼の手紙」は選択が間違っていなかったことを実感してもらうためのものです。人は購入を決めた瞬間から後悔を始めます(バイヤーズリモース)。それを打ち消すのが目的です。また、申し込みから講座開始日まで期間が空く場合がほとんどです。その間、何のアプローチもないと、顧客は不安になるものです。

電話訪問は生徒の様子を簡単に伝え、要望を聞くためのものです。「○〇君は積極的に方程式の問題に取り組んでいました。帰宅後、厚志の指導等について何か不満とか言っていませんでしたか?」くらいの報告で充分です。

学習カウンセリングは、講習によって克服した部分を説明し、残された弱点の解消法を説明します。可能ならば、弱点克服に資する教材も用意しておくといいでしょう。「方程式はほとんどマスターしましたが、濃度の問題だけは本人も不安が残っているようです。そこで類題を20問用意しましたので、ぜひトライしてください」…もちろん、入塾をお勧めして「入塾していただければ、9月中には完全マスターできます」等のセールスを付けて。

夏期は第2の集客期です。ここを逃すとチャンスは来春まで巡ってこないかもしれません。外部生は全て入塾してもらう意気込みで取り組んでください。健闘を期待します。暑い夏をより熱く!

 
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