モリモリ元気レポート[129] -つむぎクラブ掲載文より

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森智勝氏

2月は塾にとって入試本番と学年末テスト、そこに新規募集が重なる繁忙期です。体調に留意してご活躍ください。

カタールのドーハで行われていたサッカーのリオ五輪アジア最終予選で日本が見事に優勝し、6大会連続のオリンピック出場を決めました。おめでとう、そして素晴らしい試合を見せていただき、ありがとうございます。特に準決勝のイラク戦、決勝の韓国戦は手に汗握る大接戦でした。

大会前の日本は正直、史上最弱のチームと言われ、オリンピック出場が危ぶまれていました。実際、彼らが出場したこれまでの大会は、ことごとく準々決勝で敗れています。しかし、そうした下馬評を覆しての優勝だけに、サッカーファンとして感慨もひとしおです。

かつての日本は、サッカーに限らず土壇場に弱い傾向がありました。いわゆる「善戦マン」で、良いところまでいっても最後は負けることが多かったように思います。応援しながらも、何となく「でも、最後は負けるんだろうな」と思っている自分がいたものです。ところが最近の日本はどうでしょう。

記憶に新しいのは昨年のラグビーW杯の南アフリカ戦です。「スポーツ史上最大の番狂わせ」を起こしました。女子サッカーもW杯で優勝しました。最近の日本は、様々な分野で勝負強くなっているようです。

さて、入試です。今の時期、中3生の私立入試が終わり公立入試を残すところでしょうか。多くの受験生がこれから第一志望校の入試を迎えます。緊張もマックスになっていることでしょう。大きな不安に襲われているかもしれません。ここから先は精神力の勝負です。

これから重要なのは、持っている実力を実力通りに本番で発揮できることです。今から積み上げられる実力は微々たるものです。それよりも、いかに本番でいつも通りの力を発揮できるかを考えるべきでしょう。これまで以上に「あなた」の役割は重要です。あなたの一言で、生徒は不安にもなり、安心もするものです。

大丈夫です。今の日本の若者は、我々大人が思う以上に強い精神力を備えています。それはラグビーの日本代表が、サッカーU-23の代表チームが証明してくれています。あなたの生徒たちも、ちゃんと導けば本番で最大の力を発揮することでしょう。

まず第一に、あなたが焦らないことです。今の時期、生徒と教師は軽い共依存の関係にあります。あなたが焦ると生徒も焦ります。ミラー効果が最大に生じやすくなっています。こういう時こそ、あなたは落ち着いて振舞うべきです。

次に、実力を超えた問題を提供しないことです。生徒は「できないこと」に焦ります。「あれもできない、これも分からない」と、どうしてもマイナス思考に陥りやすいものです。今の時期こそ、「分かった」「できた」の小さな成功体験を積み重ねさせることです。

さあ、あなたの最後の頑張りで、生徒たちを志望校合格へと導いてあげてください。彼らは次世代のチーム・ジャパンです。

 
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