モリモリ元気レポート[127] -つむぎクラブ掲載文より

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森智勝氏

早いもので、今年も残すところ1か月弱ですね。各塾では冬期講習の準備に余念がないことでしょう。塾業界としてはこれからが最多傍記です。体調に留意してご活躍ください。

先月、一般社団法人日本青少年育成協会(日青協)主催の「教育コーチング認定10周年イベント」に参加してきました。そのレセプションパーティーで元日青協会長の佐々木氏(成基学園)の基調講演を拝聴したのですが、氏が力説する「夢と志(こころざし)」に感銘を受けました。私なりに要約すると、「子どもには夢と志が必要だ。夢とは自分の中にベクトルが向き、志とは自分の内から外(社会)に対してベクトルは向いているものだ」というものです。

それと相前後して二宮尊徳が残した言葉、「道徳なき経済は罪悪だ。経済なき道徳は寝言だ」を知り、それを本歌取りして次のような檄文を作成しました。

志なき夢は儚く、夢なき志は寝言である(詠み人知らず)

今、子どもたちに必要なのは夢(ゆめ)と志(こころざし)だ。

夢とは自分の理想であり、希望であり、自己実現である。志とは社会(他者)に対する思いであり、貢献であり、使命感である。例えば、「人の命を救いたい(志)から医者(夢)を目指す」のだ。

そして、多くの子どもたちが夢と志をちゃんと持っている。

あの東日本大震災の現実に触れた子供たちの多くが、「自衛隊員になりたい」「警察官になりたい」「救急隊員になりたい」「看護師になりたい」・・・そう宣言した。大きな志に衝き動かされて。

夢を現実のものにするためには長く苦しい過程を経る必要がある。それゆえ、志のない夢は儚(はかな)い。

クリスマス、大晦日、正月・・・楽しい行事に溢れた冬休み、勉学に励むのは辛くつまらないことかもしれない。しかし、君の夢を実現するためにはどうしても必要なのだ。本当の喜びとは、そうした苦しい日々の向こう側に存在する。そして、それを支えるのは君の気高(けだか)い志だ。

冬期講習、子どもたちは楽しいイベントを振り切り、塾に学びにやってきます。中には嫌々(親に言われたから)来る子もいるかもしれません。そんな子供たちに伝えてほしい。それでも学びの場に足を運んだ「あなた」は素晴らしい。そして、きっと今の努力が実を結ぶ時が来る。大いなる志を捨てさえしなければ…。

そして、これは「あなた」にお願いです。講習終了後、すべての子どもたちが「受講して良かった」と思える講習を実施してください。

ビジネスの世界には近江商人が残した「三方よし」の格言があります。

「我よし、人よし、社会よし」

塾業界ならば「塾よし、親よし、生徒よし」でしょうか。

今月は言葉遊びが過ぎました。よい年末をお過ごしください。

 
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