モリモリ元気レポート[122] -つむぎクラブ掲載文より

写真
森智勝氏

早いもので今年も半分を過ぎました。今月下旬からは夏期講習です。各中学・高校の定期試験も終わり、受験生にとってはいよいよ勝負の夏が始まります。ぜひ、彼らの強力なサポーターになってあげて下さい。

さて、私は先日京都を訪れ、敬愛する坂本竜馬の墓参りをしてきました。以前に訪れた時は時間が遅くて入山できなかったので、リトライをしてきたのです。その後、貴船まで足をのばし、川床での夕食を堪能してきました。某駅までタクシーで行き、そこから観光列車で貴船口へ。待つこと20分、迎えのワゴン車に乗って10分、やっと目指す「お食事処」に到着しました。

日中は汗ばむ陽気だったのですが、奥京都の貴船は別世界です。日暮れ近くになると、店が用意してくれた『丹前』が欠かせません。

正直、「よくもまあ、こんな僻地で商売が成り立つなあ」と思ったものです。しかし、川床に案内されて諒解しました。それまでも四条や五条での川床は経験がありました。それは鴨川の河川敷に設置された床で、近くに流れる川を見ながらの食事です。しかし、貴船は趣が違いました。床の下を川が流れているのです。文字通り「川床」での食事です。こんな経験は貴船まで足を運ばなければできないことです。

「ココにしかない限定性」…これがキーワードです。

人は「限定」に反応します。TVの通販では、「限定20の商品」を毎日売っています。「今から30分以内は半額」というVTRを、時間をずらして全国のローカル局で流しています。バレバレなのは承知の上です。それでも「限定」を付けた方が売り上げが上がることを知っているからです。

「限定」には様々な種類があります。「個数の限定」「期間の限定」「場所の限定」などです。地酒などは場所の限定の代表でしょう。私にも経験があります。私のゴルフデビューは宮崎県のフェニックス・ゴルフ場でした。そこのオフィシャルショップで、「ココでしか買えないオフィシャル・ジャンパー」を14,800円で購入しました。帰宅して女房殿に「いくらだったと思う?」と尋ねると、「ダイエーで3,980円」と即答されました。言われてみれば、それくらいの価値しかないジャンパーに見えてくるから不思議です。私自身が「限定の魔力」に引っ掛かったのでしょう。

さて、やっと本題です。

あなたの塾には「あなたの塾でしか入手できない限定品」があるでしょうか。言葉を変えれば暗黙知です。それさえあれば、それを求めて「客」はやってきます。お金を出せば誰でも入手できる教材やシステムは形式知と言って、大きなアドバンテージにはなりません。重要なのは暗黙知です。そして、暗黙知はどんな塾にも1つは存在します。それは「あなた自身」です。「あなた」は、他塾に行ったのでは存在しません。あなたに指導してもらいたければ、「あなたの塾」に行くしかないのです。すなわち、個人塾が生き残る方法がココにあります。暗黙知の筆頭である「あなた自身」の価値を高めていくことです。地域の子どもたち、保護者が「あなたに指導してほしい」と願うようになることです。

ぜひ、日々の指導を通して、来たるべき夏期講習を通して、そんな「あなた」を表現してください。夏期講習を受講した外部生が、「このまま、この塾(教師)に指導してほしい」と言い出すように…。

健闘を期待します。

 
© 2015 全国学習塾援護会