モリモリ元気レポート[5] -つむぎクラブ掲載文より

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森智勝氏

昨年より少し遅れて桜の便りが届いています。皆さんの街ではいかがですか。

私は先日、とある塾に招かれて卒塾生を中心とした70名の子供達とその保護者を対象に講演をしました。テーマは「日本の未来と子供達の生きる道」です。骨子は次の通りです。

日本社会は好むと好まざるとに関わらず、「総中流社会」から「2対8の法則社会」へと移行していく。それは、2割の国民が8割の資産を所有する社会である。国民の9割が中流と認識する社会では、常に普通(人並み)が求められていた。しかし、「2対8の法則社会」では「普通」は確実に8割のグループに入ってしまう。上位2割に入るためには素質だけでは無理である。どの分野でもそうとうの努力が必要とされる。子供達に必要なことは、的確な進路選択と努力である。

同じことが塾業界にも当てはまります。的確な進路選択…これは絞り込み(セグメント)にあたります。自分は(自塾は)どんな子供達を指導することが得意なのか。どんな指導形態が得意なのか。そして、その分野で上位2割に入るだけの努力・工夫が必要になってきます。

子供達の人口密度が小さくなる一方の日本では、かつてのような口コミ・評判は起こりにくくなっています。同時に「受験圧力」の低下は保護者の意識低下を招いています。あなたが地域のオピニオンリーダーとなって地域の啓蒙に努め、自塾の素晴らしさを伝えていく工夫が求められているのです。

日本の将来を考えるとき、私教育の重要性は増すばかりです。特に、大手塾の対極に活き活きと活動する中小塾の存在は不可欠です。なぜなら、それは子供達に多様な選択肢を提供することであり、多様な選択肢が存在することを我々は「自由」と呼んでいるからです。

新年度がスタートする4月。この時期に一度立ち止まって、あなたの塾により多くの子供達を獲得するための戦略を立ててください。「つむぎクラブ」に加盟している勉強熱心なあなたには、その責任と資格があります。

いよいよ来年は日本の人口が減少へと向かう分岐点を迎えます。それに向かって社会全体が変革の真っ最中です。我々塾人も自己改革をしなければ生き残れない時代です。このレポートを読んでいただいている全ての会員塾の発展を祈っています。

 
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